浄土宗

1.浄土宗の概要

浄土宗は法然上人(ほうねんしょうにん、1133-1212)がお開きになりました。亡き父の遺言により上人は僧侶になることを決心し、修行と学問の末に、ついに「ただひたすらに阿弥陀仏(あみだぶつ)のお名前をいつでもどこでもとなえ続けることが正しく定められた行いである。それこそが阿弥陀仏がもともと誓われた願いに従うことになるからである」の文に出会い、阿弥陀仏の名前をとなえること(お念仏〔ねんぶつ〕)を大切にするこの教えにより、誰もが仏さまの救いにあずかることができると確信したのです。それ以降ただ南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)ととなえれば救われると世にお広めになりました。
法然上人は、教えが分かりきびしい修行ができる者のためのものと思われていたそれまでの仏教に対する見方を改め、教えが分からなくともお念仏をとなえる者は阿弥陀仏によって必ず救われるという、誰もが取りくむことができ、誰もが救われていく教えが必要なのだと、多くの人々が仏教に触れるきっかけをお作りになったのです。

2.浄土宗のスカウツオウン・サービス

キャンプ地などにおける浄土宗による日常スカウツオウン・サービスの一例です。

  1. 合掌・礼拝
  2. 三帰依文
  3. 宗歌月かげ
  4. おきて朗読
  5. おはなし
  6. 歌:永遠のスカウト
  7. 合掌・同称十念
なお、自宅での日常のおつとめはリンク先を参照してください。

3.宗教章について

(1)浄土宗の授与基準について
<浄土宗(昭和53年5月承認)>
浄土宗宗務庁社会国際局 浄土宗スカウト連合協議会

1. 登録完了の1級以上のボーイスカウト、ベンチャースカウト及びローバースカウトであること。
2. 釈尊の伝記と教えについてのべうること。
3. 仏旗と仏教章の意義を知ること。
4. 宗派の名、本山の寺号と所在地、本尊の御名、宗祖の御名を知ること。
5. 宗祖の伝記についてのべうること。
6. 礼拝作法を知り、実際に行いうること。
合掌の仕方 念珠の持ち方 焼香の仕方
7. 仏壇の荘厳法を知ること。
8. 家庭勤行ができること。
9. 儀式に用いる仏教讚歌が歌えること。
10. 仏教行事の意義を知ること。
修正会 御忌会 涅槃会 彼岸会 宗祖降誕会 花まつり 盆会 成道会
11. 浄土宗教義の概要をのべうること。
12. 報恩感謝の生活への実践記録を提出すること。
13. 浄土宗の信仰に基づき、地域社会及び寺院のために奉仕すること。

(2)浄土宗仏教章の取得について
浄土宗では、毎年3月27日~29日に仏教章(浄土宗)の研修会を開催しています。なお、仏教章(浄土宗)取得のためには、この研修会の前に事前研修を受ける必要があり、6か月の事後研修が必要です。
詳しくは下記のリンク先を参照してください。
https://scout.jodo.or.jp/index.php/medal-how-to-get/(外部サイト)

浄土宗の信仰奨励サイトはこちら(外部サイト)